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概要

繊研新聞社の主催するJFW-International Fashion Fairはファッションビジネスの総合展示会。年2回、過去16年にわたり実施されており、出展企業数は約650社、約1万8,000人のファッションビジネス関係者が集まります(2015年現在)。当社では例年、その「顔」となる登録所や入口のゲート造作、来場者向けの誘導サインなど、展示会開催におけるインフラ整備を担当。

JFW-International Fashion Fairはその名の通り、ファッションビジネスの展示会です。感度が高く、流行に敏感なファッションビジネス関係者が集うため、高いデザイン性、造作のクオリティが強く求められます。

本プロジェクトでは毎回テーマが与えられ、その世界観をどのように表現するかが鍵となります。
さらにその世界観を最大限に表現しなければならない展示会の「顔」とも言える登録所は、私たちのクリエイティビティが試される場となります。

あるとき私たちは「Grunge(グランジ)」というテーマを与えられました。直訳すると「汚れた・薄汚れた」となり、ファッションビジネス展示会としては大胆なテーマですが、ファッション文脈で捉えるとアメリカのロックカルチャーから生まれた一つのスタイルです。着古して汚れ、破けた衣服には、着る人の生き方を感じさせる奥深さがあります。その世界観をファッションに取り入れたスタイルは、新品や高級素材をあえて一手間かけて壊す贅沢な一面を持ち、強いメッセージが宿っています。このテーマにはある種、アート作品に宿る矛盾やメッセージのようなマインドがあることに気付いた私たちは、強い対比が生み出すメッセージ性のある造作を目指しました。

私たちは大胆にもファッション展示会の顔、登録所の造作に「錆びた金属板」を配置しました。 使い込まれた重厚で無機質なモノは、それを通して経過した時間や出来事を想起させ、この造作に奥行きを与えました。 さらに下からのライティングとランダムな配置により、空中に浮遊しているかのような無重力感と、その一瞬を切り取った時間の静止を表現。経過した時間と、停止した時間、重厚感と浮遊感のコントラストによりこの造作をアート作品のレベルに押し上げることに徹底的にこだわったのです。

他にも「POP」「連続性」といった様々なテーマのもと、大量の「カラフルな糸」と光の加減を組み合わせたディスプレイや全ての造作を一本の「板」でつないだものなど、全く異なる手法でそれを実現してきました。

私たちは第1回開催時から過去16年にわたり、JFW-International Fashion Fairの顔をつくってきました(2015年現在)。その実績は、お客様の持つ世界観を最大限に引き出すクリエイティビティと高いクオリティで実現する技術によって支えられているものであり、それらを常に磨き続けている姿勢こそが私たちの「つくるチカラ」の根底にあるものだと考えております。

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